2004年度
豪華絢爛、日本一の山車祭りと言われる「八戸三社大祭」が、7/31〜8/4の5日間、青森県八戸市において今年も華やかに開催されました。吉田産業グループも唯一の企業山車として参加し、今年で15年となりました。
東北新幹線八戸駅が開業して2度目の三社大祭。全国的にも知名度が高まる中、今年は国の重要無形民俗文化財指定、連日の好天気、山車審査の復活と、いくつもの好条件が重なったため、5日間の人出の合計は77万7千人(八戸観光協会発表)、昨年の+1万6千人となり、最高に盛り上がった熱いお祭りとなりました。
吉田産業グループの今年の山車は「縄文鼓動 神々の詩・祭祀ハレ(じょうもんこどう かみがみのうた・さいしはれ)」。八戸三社大祭初の題材、題名ということでこれまでの人形等が使えず、大部分を一から作り直す大変な作業でしたが、本審査の結果、お陰様で秀作を頂くことができました。山車の製作から運行までご協力、応援して下さった全ての方々に、この場をかりてお礼申し上げます。
以下、今年の吉田産業グループの参加の様子、山車の概要をご覧下さい。
お祭りの様子をご覧ください。 写真をクリックすると拡大写真がご覧いただけます。
2004年度 吉田産業グループの山車のあらまし
山車題名
縄文鼓動 神々の詩・祭祀ハレ(じょうもんこどう かみがみのうた・さいしはれ)
題材設定の趣旨
三内丸山遺跡は、江戸時代から知られている有名な遺跡で、平成6年の6本の掘立柱の発見は、今までの縄文人の常識を覆すものだった。また青森県には、20以上の縄文の遺跡があり、特に是川遺跡、亀ヶ岡遺跡など日本を代表する高い文化を持った遺跡が多く、縄文文化のすばらしさに注目し、八戸三社大祭初の題材、題名とした。
主役
縄文の主神 蛇の精霊
山車概要(場面説明)
三内丸山遺跡は、縄文前期(5500年前)〜中期(4000年前)の1500年間存在したと言われている。数多くの大型建物跡、土器や石器などの生活関連遺物、土偶などの祭祀遺物などが大量に発見されたことから、三内丸山の人々は、精神的、物質的に豊かな生活を送っていたと想像される。山車は神々が掘立柱を建立している所を中心に、回転部には、鯨、鮪の漁、猪、マンモスの狩猟をしている所を配置し、中央下段にはクリやドングリの収穫、大きな獲物の狩りの成功を喜び、精一杯着飾り、火を囲んで唄い踊っている場面とした。
見返しの場面
縄文人の結婚式を想像し製作した。
上段は新郎、新婦。下段は、結婚を祝い唄い踊る人達。
製作における力点
三内丸山遺跡を主体に製作しているが、青森県の各地の土器、土偶も製作し、各所に配置した。また人形、動物は、いつもの年より1回り大きく製作し躍動感がでるように表現した。
その他
「ハレとケ」
「ハレ」とは祭という非日常、「ケ」は普通の日という意味で、普段は質素していても、ハレの時には精一杯のおめかしをして晴れ着を着て、しっかりおいしい物を食べるという習慣。